へら竿の選び方

その他のへら竿

 

へら竿は竹以外の材質もあります。最近の主流となっているのはカーボン竿で、これは炭素繊維を原材料に作られた竿です。これよりも安価なグラスロッドも以前はあったのですが、やや重かったり、腰が抜けることもあってあまり具合がいいものではありませんでした。

 

それに対してカーボンロッドなら、竹竿よりも更に軽くて体に負担が少ないので、長竿でも非常に楽に長時間使えます。掛けた魚を素早く取り込む必要がある競技釣り等の場合でも有利で、強引に引っ張る事も可能な強い腰が特徴です。

 

難点は魚を掛けた時の感触が、竹製よりも多少ゴツゴツ感がある点でしょう。こうした難点を考慮して作られたのが合成竿です。これは穂先や穂もちにはカーボンを使用し、その下は竹を使用するという組み合わせで、カーボン竿と竹竿の長所を活かしているのが特徴ですが、やはり値段的にはカーボン竿よりやや高値にはなります。

 

いずれにしてもへら竿は保管や手入れをしっかりするようにしてください。カーボン竿なら、使い終わったら濡れたタオルで汚れを取り、更に乾いたタオルでもう一度拭いてキレイにしておけばまず大丈夫です。

 

理想的なのは帰宅後に竿を竿袋から出して、陰干し(蔭乾し)することで、込み口の割れや細かい傷等が見つかったら、補強糸や瞬間接着剤で補強しておきましょう。

 

竹竿の場合には、帰宅後の保管手入れは更に丁寧に行うことが必要で、布で水分を拭き取った後に竿用のワックスを塗って磨くことをお勧めします。特に雨の日に使った時は、逆さにして3日程度かけて竿の中の水分をしっかり抜くようにして下さい。保管は日陰で風通しの良い所が理想的です。