へら竿の選び方

へら鮒について

 

へら鮒釣りは手軽にできる釣りですが、ベテランの人でも変わらず熱中する奥の深い趣味となっています。

 

へら鮒という魚ですが、これには諸説あり、琵琶湖原産のゲンゴロウブナとギンブナとの交配によって生まれた新種であるという説や、ゲンゴロウブナの突然変異だという説、これを育てて品種改良したという説などいろいろです。

 

今では放流によって全国の河川や池沼、湖などに増殖していますが、もともとは琵琶湖の固有種で、他のフナ類と比較すると体高があって真横から見ると菱形の体型をしているのが特徴です。

 

川や湖の中層を泳ぎ、主に植物プランクトンを食べ、繁殖力が強く、成長も早いとされています。最近では、女性や子供も、休日になると家族で手軽にへら鮒釣りを楽しんでいます。

 

通常女性が屋外で釣りをするとなると、いろいろ準備が大変ですが、へら鮒なら設備の整った有料の管理釣り場がありますし、釣りやすい野釣り場も各所にあるので、まさに家族で楽しむにもうってつけとなっています。

 

初心者なら竿は適当に用意した竿でも十分で、エサは料理用のマッシュポテトに小麦粉があればOKで、他にも専用の練りエサも売っています。

 

実際に釣りを始めると、へら鮒がエサの近くにいるとウキが動くので、竿を素早く上げると釣れます。しかし、餌を口に入れたり出したりして水に溶け餌を吸い込んで食べるので、微妙な「あたり」を見逃さないようにしなければならず、細長く非常に敏感なヘラブナ釣り専用のウキが利用されます。同様に竿についても、比較的軟調のヘラ鮒釣り専用の「へら竿」が欲しくなるはずです。